Fluid Infusion Warmer, F-CARE
販売名:輸液加温器「F-CARE」
インキュベータや電子レンジを使った予熱法に頼っていませんか?
小動物専用輸液加温器「F-CARE」は画期的な方法で輸液による体温低下を効果的に防止します。
- Warming Profileの採用で加温ロスを回避します。患者への輸液投入直前まで輸液を温め続けます。
- この1台で外径3㎜から5㎜の輸液チューブに対応します。
- 麻酔時に、ケージで、ICUで...さまざまな状況で活躍します。
- 2段階の安全機構で安心です。
どうしてF-CAREなのか?
患者の体温低下を招く要因はいくつかありますが、輸液もそのうちの1つです。特に麻酔時の輸液投下には最大の注意を要します。一度低下した体温を再上昇させることは困難なため麻酔導入時から体温維持を図る積極的な工夫が必要とされています。
これまでの獣医療現場において、輸液による体温低下を効果的に防止するような機器はありませんでした。
輸液剤をインキュベータや電子レンジあるいは湯せんするなどしてあらかじめ温めておく伝統的な予熱方法では実質的な予防効果は得られません。また一般的なヒト用の輸液加温器を用いても、獣医療では使用環境が異なるため、期待するような効果を得ることはできませんでした。
輸液加温器F-CAREは獣医療輸液に最適化した動物専用の輸液加温器です。
予熱法(インキュベータ、電子レンジなど)では効果がない
輸液による体温低下の予防策として、インキュベータや保温庫、電子レンジによる加熱、あるいは湯せんなどの予熱法が試されることがありますが、実際にはこれらの方法ではほとんど効果はありません。
獣医療では、患者への輸液ラインが長く、また低流量が選択されることが多いため、一度予熱した薬剤が患者に到達までの間に外気によって冷却されてしまうためです。つまり予熱しても結局、室温と同程度にまで輸液剤は冷めてしまいます。また加熱による薬剤の変容や容器の溶解など別のリスクについても配慮する必要があります。
●伝統的な予熱方法による患者への輸液投入温度
条件
室温21℃
予熱温度:40℃から60℃まで5段階
流速:毎時10mlから300mlで9段階
(Journal of small Animal Practice,vol55,2014,BASAVA)
考察
輸液前に加温しても、出口液温では室温と同程度あるいはそれ以下に冷めてしまうことが見て取れる。特に低流量域において顕著である。
F-CAREの特徴
●Warming Profileの採用
- F-CAREの最大の特徴は、電熱ヒーターを内蔵したWarming Profile(以下、「W/P」)の採用にあります。このW/Pが輸液チューブを包み込み39度に加温します。W/Pの長さは1メートルあり、患者のより近いところまで輸液を加温し続けることができます。そのため従来の課題であったヒートロスを最小限に抑えることが可能となりました。
- W/Pにはシリコン素材を使用することで程良いしなやかさが確保されており、動き回る患者にも有効です。
輸液チューブを包み込んで加熱します。
外径3~5㎜の輸液チューブに適用可能です。折れやキンクなどの心配もありません。
●簡単&安心設計
- ワンプッシュで開始し、あとは自動運転で39℃に加温します。
- 万が一、41℃以上になると高温アラーム(点滅&警報)が発動し、同時にオートオフ機能によってヒートオフします。2重安全機構を採用しています。
- 37℃以下の場合は低温アラーム(点滅)が発動します。
設置イメージ
輸液ラインを1メートルの「W/P」(ヒーター)で加温します。体内注入の直前まで輸液を温め続けるため、加温ロスをがなく、効果的です。
仕様
【本体】 | |
寸法 | 90 (W)×28 (D)×115 (H)mm |
重量 | 0.7㎏(W/P含む) |
ACアダプタ | 入力:AC100 50/60Hz |
出力:DC15V 2.7A | |
温度設定 | 39度 |
【WarmingProfile (W/P)】 | |
長さ | 1.0m |
適用チューブ | 3.0-5.0mm |
関連商品(オプション)
●輸液バックホルダー
あらゆるケージ扉に取付が可能です。