カフ圧調整デバイス
気管内チューブは多くの場合、適正より遥かに高い圧力で使用されています。
動物医療では、気管内チューブのカフ圧に関して、あまり注意を払われないか、あるいは感覚に頼った使用が多いようです。
ヒト医療においても、カフ圧が推奨圧の2~3倍の状態で使用されていることが全体の60%以上にも及ぶとの研究報告があります。
カフ圧が高過ぎると血流障害を起こし術後の咳や痛みの原因となり、また低圧状態ではリークや口腔内の分泌物や吐物などの(特に歯科処置では)誤嚥の危険性が高まります。特に獣医療においては、本来の適正サイズより小さな気管内チューブが選択されることが多く、それに伴いカフ圧が過剰がなる傾向にあります。
販売名:カフ圧調整シリンジ「トゥルーカフ」
トゥルーカフは簡単な方法で過圧を防止し適切なカフ圧を促すことで、安全な麻酔をサポートします。
使用方法
1.気管内チューブのインフレーションバルブにトゥルーカフを接続する
2.シリンジでカフ圧を調整する
3.インジケータラインの位置で現在のカフ圧の状態を把握する
気道の径より小さな気管内チューブを使用すると適正圧(緑のゾーン)で使用してもリークが生じることがあります。適正サイズの気管内チューブを使用するか、あるいは過圧(赤のゾーン)に気を付けるなどしてご使用ください。
■主な仕様
グリーンゾーン(適正圧):~32±2cmH2O
レッドゾーン(過 圧):40~60cmH2O
▶電源不要で繰り返し使用することができます。
▶あらゆるサイズの気管内チューブに使用できます。
※大容量・低圧カフ付きの気管内チューブにのみ使用できます。
※シリコン製気管内チューブには使用できません。
販売名:カフ圧メーター「シュアーカフ」
挿管の間、気管内チューブのカフ圧はつねに適正に維持されていますか?
ディスポーザブルの気管内チューブを繰り返し使用すると、やがてカフ圧を一定に保つことは困難になります。
カフ圧不足は分泌物の垂れ込みや強制換気時のリークの原因になります。
シュアーカフは適正なカフ圧を促し、常時モニターし、必要に応じて挿管中にカフ圧を再調整することができます。